豊田工業大学

サイトマップ

ハイテク・リサーチセンター整備事業 宇宙ロボティクス研究センター

ハイテク・リサーチセンター整備事業 宇宙ロボティクス研究センター

センターの概要

平成10年度:事業発足
平成15年度:継続選定
センター長:東 正毅
特許:4件
特許出願:1件

研究の目的と社会的ニーズ

惑星探査ローバ(C)JAXA宇宙ロボティクスセンターは、宇宙ステーションでの船外活動を支援するためにウエアラブルロボット(※1)の開発などをターゲットに発足しました。現在,研究は第2期に入り、今後の宇宙開発プロジェクトの中で中心的役割の一つを担うとされる惑星探査に焦点を当て,惑星探査やサンプル採取のためのローバ(※2)を中心とする自律情報駆動機械の研究開発を行っています。
着用型情報駆動機械惑星探査を行うローバには、障害の多いデコボコした環境でも移動できる機動性と、サンプル採取など精度の高い動きを実現できるロボットシステムの開発が要求されます。また、こうしたシステムの開発には様々な機器の設計生産技術の開発も不可欠な要素といえます。研究課題を実現するためには、様々な分野の協力が必要なため、複数の研究室が協力しながら研究を進めていることも本センターの特長の一つです。
※1 ウエアラブルロボット:人が装着する・人の動きを支援するロボット
※2 ローバ:主に探査を目的として惑星表面を移動するための移動装置

図表

具体的な研究課題・テーマ

(1) (1)惑星探査ロボットの設計法と動作計画
(2) 多様な行動機能を呈する可変多肢構造体の開発
(3) 高性能電磁駆動アクチュエータとパワーエレクトロニクスシステムの開発
(4) 極限機構メカニカルシステムのモデル化と制御
(5) 摺動部分の機能維持と摩擦低減の研究
(6) 宇宙機の長寿命化と高信頼化に寄与するための材料の耐宇宙環境性の評価と
改善
(7) 宇宙環境利用のための生産技術

トピックス

1.バーチャルリアリティ(VR)システムでのシミュレーション

本学2号棟には、機械の操作シミュレーションを行うCAVE型のVRシステムが設置され、ロボットシステムの設計や評価を行っています。また、このシステムや研究成果を宇宙開発だけでなく、交通事故の防止などに応用する取組みも始まっています。

2.JAXA・ISASとの連携

本センターの研究は、日本の宇宙開発の中心組織とも言える宇宙航空研究機構(JAXA)/宇宙科学研究本部(ISAS)との連携を図っています。

開発メンバー

教授 4名  准教授 2名  助教 1名  PD研究員 1名 計8名
研究室名 メンバー
設計工学研究室 東 正毅 教授/小林 正和准教授/
大家 哲朗 PD研究員
電子制御研究室 土田 縫夫 教授/早川 聡一郎 助教
制御システム研究室 成清 辰生 教授
材料力学研究室 上野 明准教授
機械創成研究室
古谷 克司 教授

設備一覧

仮想テレプレゼン表示システム(CAVE)
仮想オブジェクトマニュピレーター
空気圧浮上型宇宙ロボット
モータトルク測定装置
可搬式汎用知能アーム
超高真空試験装置
超高真空装置付き電気油圧サーボ試験機
超高真空中FSW用特殊真空容器
形彫放電加工機
ワイヤ放電加工機
CNC成形研削盤