次世代文明センターシンポジウム(3/9)

2023.02.14

本学附属の教育・研究センターである「次世代文明センター」が主催する公開シンポジウムを、対面・オンラインのハイブリッド方式で開催致します。今回のテーマは、「これからの時代の人間教育を問う」です。

村上陽一郎氏（本学次世代文明センター長／東京大学・国際基督教大学 名誉教授）と、石井洋二郎氏（中部大学 特任教授／創造的リベラルアーツセンター長）にお越しいただき、基調講演およびパネル討論を行います。

現代は「VUCAの時代」と言われます（Volatility＝変動性／Uncertainty＝不確実性／Complexity＝複雑性／Ambiguity＝曖昧性）。ビジネス環境や教育環境を含むあらゆる社会環境が刻々と変化し、未来予測が困難になっています。社会のいたるところでデジタル化が進み、AI（人工知能）の急速な進化により産業構造や職業形態もどんどん変わっています。それは人間関係や組織の作り方にも影響を与え始めています。加えて、「技術」の変化に「人」の心が追い付かず、従来の道徳観や倫理観も揺らぎ始めています。

世界を見渡せば、コロナ感染流行、ロシアによる軍事侵攻、独裁政権の拡大、民主主義の分断、核の脅威など、不安なことばかりです。国内に目を向けてみれば、記録的な円安、経済不況、雇用不安、防衛費増税、年金制度の限界など、日本全体が閉塞感に覆われていると感じる人も少なくないでしょう。

このような国内外の情勢を踏まえ、現代に生きる私たちは、どのような人間であるべきなのか。また、来るべき次世代を生きる人たちは、どのような資質・能力を具えていなければならないのか？そのために、教育者はどのような教育を施すことができるのか？

まもなく「人生100年時代」を迎え、新しい働き方やキャリアの作り方を模索し始めている人が増えています。それに伴って、生涯学習や「学びなおし」、リカレント（recurrent）、リスキリング（reskilling）といった言葉を耳にする機会も増えました。このような社会背景を基に、次世代に求められる人間像や教育のあり方、大学の使命などについて縦横無尽に議論します。

詳細につきましては、下記のポスターをご覧ください。大学教職員、研究者、学生、学校関係者のみならず、広く「教育」一般に関心のある方々からのご参加を、心よりお待ち申し上げます。