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2025年度次世代文明センターシンポジウム(3/5)

2026.01.26

参加申込登録フォームはページ下部にございます

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 3月5日(木)の午後に、本学の「次世代文明センター」主催で、「文化間の衝突を超えて――文化で異なる『論理』の構造」と題したシンポジウムを開催いたします。

 私たちが何かを読んだり聴いたりしたときに、「その意見は論理的だ」、「あの人の話は論理的でない」などと感じるときがあります。また、現在、世界の分断が進んでいますが、「どうしてあの国は、あんな考え方をするのか」と腑に落ちないときがあります。

 そのように感じるとき、その感じ方の背後には何があるのでしょうか。「論理的だ/論理的でない」とか、「納得できる/納得できない」といった感覚を作るものは何なのでしょうか。

 さらに、一般に「論理」は「一つ」であり、普遍(不変)であると思われていますが、ならば、なぜ時代や国、社会、文化によって主張が食い違うのでしょうか。あるいは、学校や企業では「論理的に考え、伝える」ことが推奨されますが、そこで言われる「論理性」とは何のことなのでしょうか。今回のシンポジウムでは、このような問題群を考える機会にできればと思います。

 ご登壇いただく渡邉雅子先生(名古屋大学教授)は、フランスの思考表現スタイルをめぐる研究の第一人者で、『論理的思考とは何か』、『「論理的思考」の社会的構築――フランスの思考表現スタイルと言葉の教育』などのご著書で有名です。直近では「共感」という観点から国語教育を見直すというご著書を出版なさっています。

 渡邉先生は、アメリカ留学中に最初に提出なさったエッセイが「評価不可能」と書かれて返却された経験を基に、何が「論理的だ」という感覚を形成するのかを研究なさってきました。そこで着目するのが、国によって異なる学校作文の「型」です。学校で教えられる作文の「型」から見えてくる「論理的思考」の違いを通して、「納得感」や「腑に落ちない感じ」が何によってもたらされるのかを長年にわたり分析なさってきました。

 渡邉先生の研究成果を基に、思考、論理、文化、教育、モノの見方などをキーワードとして、思考と論理、文化と論理の関係について一緒に考えてみたいと思います。世界を見渡せば、いろいろな「論理」が対立し合っています。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、ハマスとイスラエルの対立(ガザ紛争、パレスチナ問題)、日中関係、台湾有事、イランの反政府デモ、アメリカとヨーロッパ諸国の分断、民主主義の後退と独裁国家の台頭――それらの出来事の一つひとつに、国を動かす「論理」が垣間見られるように思います。こういった昨今の世界情勢や国際問題にも思いを馳せながら、いかに文化や考え方の違いが政治的衝突に表れているか、「なぜ、あの国は、あんな考え方をするのか」といったことにも思考を巡らせるきっかけになればと願う次第です。

第6回次世代文明センター主催シンポジウム 開催のご案内 
  • 日 時
    2026年3月5日(木)13:30~16:00(予定)
  • テーマ
    文化間の衝突を超えて――文化で異なる「論理」の構造
  • 会 場
    豊田工業大学 豊田喜一郎記念ホール
    愛知県名古屋市天白区久方2-12-1
  • 開催形態
    対面開催+オンラインによる同時配信
  • 聴講対象
    本学教職員、学生・大学院生、一般参加者 ※どなたでもご参加いただけます(参加無料)。
  • 申込方法
    参加登録申込フォーム
    *上記をクリックすると外部サイト(https://forms.gle/WZpV72pYxGN9FqqeA)へ移動します。
    *オンライン参加の方もお申し込みください。2/27(金)頃、登録いただいたメールアドレスに参加URLをお送りします。
    *定員は250名となりますので、2/24(火)までにお申し込みください。
    *学内者は、事前のお申し込みは不要です。
  • タイムテーブル(予定)
    13:30 開会挨拶
    13:35 趣旨説明
    13:45 講演(60分)※短い質疑を含む。
    14:45 休憩(15分)
    15:00 パネルディスカッション・質疑応答(60分)
    16:00 閉会(予定)
  • 登壇者
    渡邉雅子 教授(名古屋大学大学院教育発達科学研究科)※略歴については、こちらの2頁目をご覧ください。
  • パネリスト
    江口 建 教授 人文科学(哲学)研究室 ※兼ファシリテーター
    原 大介 教授 外国語(英語)研究室
    市川 研 准教授 外国語(英語)研究室
  • 講演概要
     世界共通で不変だと考えられている論理。教育やビジネス、学術研究などでその重要性が指摘されている「論理的に書き、考え表現すること」。しかし<論理的>のあり方は文化によって大きく異なっている。本講演では、言語の形式から導かれる論理学の論理とは異なる「文化によって規定される<論理>」「価値に紐づいた<論理>」を、日本、アメリカ、フランス、イランの学校作文の「型」をもとにその構造を分かりやすく紐解いていく。たとえば西洋と一括りに論じられることが多いアメリカとフランスでは、学校で教えられる作文の型とその教育目的は大きく異なっている。経済効率と個人の目的達成を重視し「主張すること」を教育するアメリカの<論理>と、社会全体の福祉のために熟慮し合意形成できる政治的な主体を育成するフランスの<論理>の違いが作文構造に現れている。さらに講演では、文化の多様性の傘に逃げ込まず「経済(アメリカ)」「政治(フランス)」「法技術(イラン)」「社会(日本)」の4つの領域に固有の論理を抽出し、目的や場によって論理を選択し使いこなす「多元的思考」をこれからの世界で生きるために必要不可欠な能力として提案する。
  • 申込締切
    2月24日(火)
  • 交通アクセス詳細
    ・地下鉄桜通線「相生山駅」から徒歩約10分
    ・構内駐車場あり(無料)

お問い合わせ

豊田工業大学 次世代文明センター 事務局

電話 052-809-1764 / E-mail s-koho(at)toyota-ti.ac.jp ※(at)は@に置き換えてください