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豊田工大Release

レーザ科学研究室 小澤さん(M1)が学会にてポスター発表賞を受賞(2023/4/7)

2024.01.25

★P1830323.JPG

指導教員 藤貴夫教授と受賞した小澤進太さん(写真右)、

「電気情報通信学会 第7回超高速光エレクトロニクス研究会」において「優秀ポスター発表賞」を受賞しました。

  • 受賞者:豊田工業大学大学院 工学研究科 先端工学専攻 修士1年 小澤進太(レーザ科学研究室)
  • 発表タイトル:無背景光の赤外吸収分光システムの開発
  • 受賞日:2023年4月7日
  • 賞の概要:超高速光エレクトロニクスに関する優れたポスター発表を行った学生1名を表彰し,優秀発表賞を贈呈.

研究内容

 赤外分光法は分子の構造や化学組成などを非破壊的に観察する技術であり,基礎科学から産業・医療応用に至る様々な分野で利用され,分析科学に欠かせない技術の1つとなっています.

従来の赤外分光法では,試料の吸収による背景光強度の減少を測定していました.すなわち,ノイズの原因となる大きな背景光の中に含まれる小さな試料信号を検出する必要があります.この場合,背景光の安定性や検出器のダイナミックレンジによって感度に限界が生じてしまいます.このことは従来の赤外分光法が抱える本質的な問題でした.

この問題点を解決するために,本研究では背景光を含まない新たな赤外吸収分光システムを開発しました.このシステムは,本研究室がもつ世界で最も短い7フェムト秒の中赤外パルスを発生させる技術を応用したものであり,超広帯域を持つシングルショットアプローチによる吸収スペクトルの測定を実証しました.

受賞者のコメント

 この度はこのような賞をいただくことができ,大変うれしく思います.ご指導いただきました藤貴夫教授,趙越研究員をはじめ,研究室のメンバーの皆様には心より感謝申し上げます.本研究では従来の赤外分光法が持つ本質的な問題点の解決に取り組み,赤外分光技術のさらなる発展の可能性を切り開きました.まだまだやるべきこと,挑戦したい課題がたくさん残っています.今後も自身の知見を深めていき,楽しく誠実に研究に向き合っていきたいと思います.

★P1830331.JPG受賞した賞状