豊田工大Release
NEDO「太陽光発電導入拡大等技術開発事業/次世代型太陽電池技術開発」に参画~2029年度までに変換効率30%以上、耐久性20年以上を目指す~(9/9)
2025.09.18
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「太陽光発電導入拡大等技術開発事業/次世代型太陽電池技術開発」において、東芝エネルギーシステムズ株式会社および京セラ株式会社(以下、京セラ)が代表を務めるコンソーシアムが提案した「次世代型太陽電池の総発電量向上と長寿命化技術の開発」が9月9日に採択されました。本学は、同コンソーシアムにおける京セラの委託先として参画します。
本プロジェクトは2025年度から最長 2029年度までの期間にわたり、実用化レベルのサイズ(250cm2程度以上)で、モジュール変換効率30%以上、耐久性20年以上の達成を目指します。
本学半導体研究室の大下祥雄特任教授がこれまでに取り組んできた、ペロブスカイト/結晶シリコンタンデム型太陽電池の下部発電層であるシリコン太陽電池の開発における研究成果が、今回のプロジェクトの基盤の一つとなります。本研究は、京セラ株式会社、明治大学、名古屋大学との協力体制のもとで進められたもので、本プロジェクトにおいても同様の連携体制で研究を進めます。
本プロジェクトへの参画を通じて、本学においてこれまでの研究で培ってきた技術を活用し、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の信頼性の向上と発電コスト低減に貢献します。また、日本の再生可能エネルギーの主力電源化を促進し、カーボンニュートラル社会の実現を目指します。
2端子タンデム太陽電池の構造 [東芝エネルギーシステムズ(株)Webサイトより引用]