豊田工業大学

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大学からのお知らせ

夏季休暇以降の学修・研究活動に関する計画の変更にあたっての学長メッセージ(2020.8.1)

2020.08.01

200731pic  本学では、新型コロナウイルス感染症に関する本年4月の全国的な緊急事態宣言を受けて、本年度前期の講義は全てオンライン形式にて実施して参りました。キャンパス内での研究活動は、当初は基本的に在宅研究とし、緊急事態宣言解除以降は段階的に再開して、現在は、博士研究員、博士課程院生、修士課程2年生の皆さんが、キャンパスに戻り所属研究室にて活動を再開しております。そして、8月17日からは、学生の皆さん全員にキャンパスに戻って来て頂き、9月以降の後期においては対面形式での授業も再開する計画でおりました。 

 しかしながら、新型コロナウイルス感染症は、昨今、再び全国規模での急激な拡大を見せています。本学が所在する愛知県・名古屋市においても、新規感染者数が過去最多を更新するなど、厳しい状況が続いております。このような現状に鑑みまして、誠に残念ではありますが、上記の計画を変更せざるを得ないと判断するに至りました。 

 本学の全構成員の健康と安全の確保を図ることと、大学の使命である教育と研究を展開し続けることとの間で、バランスを考えた方策を実装する必要があります。このことを学内で熟考致しまして、学修活動を主とする学部1年生から3年生の皆さんには、引き続きオンライン形式での活動を継続して頂くことをお願い致します。学部4年生と修士課程1年生の皆さんには、活動の主体が研究であることを勘案し、所属研究室での活動を再開して頂きたいと考えます。現在の感染拡大状況から考えますと、学生の皆さん全員をキャンパス内にお迎えすることは、現状では大変に難しいと判断せざるを得ませんでした。 

 これに対応し、やはり感染症対策の一環として、学部1年生から3年生の皆さんには、入寮も中止とさせて頂きたいと考えます。ただし、学部3年生の皆さんには、今後の就職活動に関して必要な場合には、引き続き入寮を検討させて頂きます。キャンパス内での通常の活動ができない状況が続くこと、学長としても本当に残念でなりません。本学にはアカデミックアドバイザー制度にて各学生の皆さんには担当教員が配置されています。また、学部1年生の皆さんには久方寮でのユニット制もあります。これらの仕組みとネットワーク技術を活用して、学生の皆さんが交流する場をこれまで以上に活性化する努力を大学として進めたいと考えています。これまでにも、遠隔講義システムを活用して皆さんと教職員との遠隔総会を開催致しましたが、これも続けたいと思います。 

 研究活動を段階的に再開してきた中で、研究室ごとにその個別状況を考慮した感染症対策を設定しています。また、食堂や各建物にも罹患防止対策が講じられています。学部4年生と修士1年生の皆さんには、キャンパスに戻られる際に、これら対策を十分に理解頂くようお願い致します。その為に、所属研究室の担当教員からキャンパスへの出校開始日時をお知らせ致しますので、出校開始日当日には、始めに担当教員にお会い頂いて必要な情報を得てください。 

 なお、今回の変更に関する詳細については、担当事務局から別途お知らせ致します。また、今後も本感染症の状況変化によって本学の計画に変更が生じる可能性があります。その際にはホームページやメール等にてご案内致しますので、これらを頻度高くご覧頂くようにお願い致します。 

 新型コロナウイルス感染症の終息には、私たち一人ひとりが責任ある行動形態を取ることが極めて重要です。本学の構成員の皆さんには、このことを十分に自覚して頂いて、日々の行動に反映させて頂きたいと願います。久方のキャンパスで、豊田工業大学の構成員全員がそろって活動できる時が一刻も早く到来するように、努力を重ねてゆきましょう。お願い致します。

豊田工業大学 学長 保 立 和 夫