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身の回りの「困った!」をモノづくりで解決 ~工学スタートアップセミナー「イノベーションコンテスト」開催~(7/10)

2025.08.04

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仲間と「ひらめき」を力に、イノベーションを実践しよう!

1年次前期の必修科目である「工学スタートアップセミナー」は、大学での学修や研究、生活のあり方について自ら考え、学ぶ目標を早期に明確化することを目的とする授業で、その一環で実施されるのが「イノベーションコンテスト」です。

本学では「初年次シェアハウス型入寮制」を取り入れており、1年生は学生寮「久方寮」へ入寮しますが、「イノベーションコンテスト」では、「久方寮」で共同生活を送る、最大8名で構成される「コモン」ごとに全15組のチームを編成し、力を結集してコンテストに挑みます。

コンテストの準備期間は、4月から7月初旬までの約3か月間。寮生活や大学生活を送るなかで着目した、不便な点や課題を解決することを目標として、リーダー学生が中心となって、アイデアを自由に出し合い、創意工夫を凝らし、「モノづくり」として、チームで力を合わせて作品づくりに取り組みます。

コンテスト当日は、製作過程などをユーモアを交え、3分以内にまとめた映像で作品をアピール。アイデアの発案から完成までを一つの動画に編集することで、「魅力を伝える技術」として、プレゼンテーション能力も問われます。

発表順序はコンテスト当日にランダムに割り振られ、映像視聴後に、1年生全員と指導教員が審査および評価し、得票数を集計して優勝チームを決定します。

おもちゃの廃品から新しい便利アイテムを生み出したSコモン「呼び出しスイッチ」が優勝
  • 着眼点 問題設定に説得力がある
  • 創意工夫 問題点を解決する方法に工夫が凝らされている
  • モノづくり 作製したものの質・完成度が高い
  • 動画 着眼点・創意工夫のポイント・モノづくりの様子・完成作品の説明が分かりやすく表現されているか

以上、合計4つの観点が審査基準となっています。

7/10に開催したコンテストでは、シャワーのレバーを固定しておくストッパーや、生ゴミ臭が漏れないようにゴミ袋を熱で接着する装置など、日常生活で直面する困りごとを解決するための作品が各コモンから披露されました。

優勝を果たしたのは、「呼び出しスイッチ」を製作したSコモンの女子チーム。音が出るおもちゃの廃品を再利用して、離れた部屋にいるコモンのメンバーにボタン一つで「ご飯ができたよ」と音楽で伝えるスイッチを作り上げました。発案力やモノづくりの技術はもちろん、入手した廃品をバラバラに分解して、新たな作品に作り替えるという独創的なアプローチが評価されました。

優勝した学生からは、「仕組みは簡単なのに、なかなか音が鳴らず苦労した」、「最初は無理だと思っていたけど、協力して作り上げることができてよかった」といった感想が聞かれました。

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まずは仲間で「モノづくり」を楽しむことが大切

審査を担当した担当教員からは、「みなさんの作成した動画から、普段の久方寮での生活の楽しい様子を垣間見えるのがとてもよかったです」との感想や、「自分の手で作り上げる過程、一つひとつを面白いと思える感覚を大切に、モノづくりを続けていってください」といったメッセージが送られました。