豊田工大Release
「第17回英語科学技術プレゼンテーションコンテスト」を開催(10/23)
2025.11.26

iPlazaの外国人講師のサポートのもと、出場者同志でもプレゼン技術を切磋琢磨
国際交流拠点iPlazaで「英語科学技術プレゼンテーションコンテスト」を実施
「英語科学技術プレゼンテーションコンテスト」は今年で17回目を迎え、日頃培ってきた英語力を披露する場の一つとして毎年開催されています。
今回もiPlazaを会場に、学部1年生から修士課程1年生まで7名の学生による"TED Talks"さながらのプレゼンテーションが展開されました。
- iPlazaとは
「International Communication Plaza(通称 iPlaza)」は、学生や教職員、留学生や外国人研究員が互いに交流し、国際性を養う場として2011年度に開設。さまざまな国際交流イベントを随時開催しており、学生の英語力を着実に向上させるための重要な学習拠点として活用されています。
「iPlazaは英語学習のハードルを下げてくれる」頻繁に利用する学生からはこんな声も
表現力豊かに、科学技術への好奇心を掻き立てるプレゼンを披露
「英語科学技術プレゼンテーションコンテスト」は、専門知識がない人に対して、科学技術の面白さを英語で伝えるスキルを競うイベントです。
発表者は科学技術のテーマを設定し、図やイラストを効果的に使ってスライドにまとめ、専門用語を極力使わず、誰もが理解できるようわかりやすい表現でプレゼンを行いました。
5分間という制限時間の中で、動作に工夫を凝らしたり、問いかけて注意を引いたりして、聞き手をプレゼンの世界観にひき込んでいました。
発表の最後に設けられた質疑応答の時間では、質問の核心を瞬時に掴み、英語で返答する力が試されました。
ジェスチャーを駆使し、生き生きと話すことで、言葉以上の情報が伝わる
一方的な発表に留まらず、会場を一体感で包み込む
発表者は、プレゼンの準備から当日発表に至る経験を通して、英語学習における大きな成長を実感しました。
また、コンテストの結果を受け、今後の学習に向けた具体的な課題を明確にするとともに、さらなる意欲と目標を持って取り組む決意を固めることができました。
プレゼンテーションコンテストの優勝者、岡本さんにお話を聞きました

修士課程1年の岡本航紀さん(流体工学研究室所属)はiPlazaをフル活用する学生のひとり
私がiPlazaを積極的に活用するようになったのは、学部4年生で配属された研究室で、在籍していた外国人PD研究員と出会ったのがきっかけです。実験中のやり取りや研究室での会話において、英語でコミュニケーションを取ることが難しかったため、英語学習の必要性を強く認識してiPlazaを利用し始めました。
昨年秋に行われた本コンテストにも出場しましたが、残念ながら結果はランキング外。率直に、とても悔しかったです。
コンテスト終了後には、自分には何が足りていないのかを知りたいと思い、審査員の先生方にお話を伺うと、発音に関するご指摘をいただきました。また、iPlazaの外国人講師の方からは、プレゼン手法に関する具体的なアドバイスをいただき、次回コンテストに向けての改善点を明確にすることができました。
それからは、iPlazaの外国人講師の方との発音矯正レッスンやディスカッションに頻繁に参加し、プレゼン力と英語力をひたすら磨きました。
今回のコンテストの準備期間には、iPlazaの外国人講師の方やスタッフの方にプレゼンを聞いていただき、その都度フィードバックをもらって、発表の仕方を何度も練り直しました。
実際にiPlazaの中で発表練習をしたことで、聴衆を前にした緊張感や臨場感を事前にイメージすることができました。
身近なアニメを題材にした「Let's Learn Electrical Safety」

観客に問いを投げかけ笑いを誘い、印象に残るプレゼンを
コンテストのテーマ選びにおいて、私が最も重視したのは、多くの人が親近感を抱き、強い興味を持てるかどうかという点でした。2年連続で日本の有名な「アニメ」をテーマに選んだのもその理由からです。
今回はアニメの「ポケットモンスター」をテーマにし、「人間はピカチュウの放つ10万ボルトの電圧に耐えられるのか」という素朴な疑問をとり上げ、再挑戦。
調査や計算から導き出した結果をもとに、聴衆が工学知識を用いなくてもわかりやすく、ユーモアのあるスライドを作成し、テンポよく発表することを意識しました。
実際の発表では、前回の反省点を活かし、スライドの内容に合わせてジェスチャーを取り入れ、聴衆一人ひとりに語り掛けるようにプレゼンすることを心がけていました。
本番では7名の参加者のうち、最後の発表者としてプレゼンした岡本さん
どの発表者もレベルが高く、審査結果は僅差だったと伺いました。今回優勝の栄誉をいただき、とても嬉しく思います。
コンテストでは、他の発表者からも多くを学び、改めて参加して良かったと感じました。発表後に審査員の先生方から指摘された課題も多く、引き続きiPlazaを活用し、自分の個性を活かせるまでに英語力を向上させたいです。
これまでの英語学習を振り返り、改めて優勝の喜びを語る
後輩に向けて
私も1年生のころ、授業や課題に日々追われ、忙しさを理由に英語学習に充てる時間がつくれませんでしたが、今となってはもっと早いうちからiPlazaを利用していれば良かったと思っています。
iPlazaでは、気軽に参加できるようなイベントが随時開催されていますが、一人で参加するのは少しハードルが高いと感じることもありますよね。そんな時は、友達と誘い合ってグループで参加できる「ディスカッション」がおすすめです。また、留学プログラムや海外英語演習についての最新情報を知ることもできるため、少しでも興味がある人は気軽にiPlazaへ立ち寄ってみてください。
―当日の発表者リストー
・Unite the World with StarLink:苅谷勇賢(学部1年)
・Magic Liquid that Disables Mosquitoes:牟田匠吾(学部1年)
・A Star in a Bottle ~The Promise of Fusion Energy~:後藤佑陽(学部2年)
・Zero Calorie, Zero Flavor? The Secret Ingredient:浅見すみれ(学部2年)
・The Ultimate Superpower: AI Translating the Animal Kingdom:池野音葉(学部4年)
・The Neodymium Magnet:加藤早紀(学部4年)
・Let's Learn Electrical Safety:岡本航紀(修士課程1年)
※掲載は発表順です。
