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【開催レポート】南山大学・豊田工業大学 連携講演会を開催 ― 20回目の記念講演 両学が語る未来へのビジョン ―(12/20)

2026.01.06

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(左から)南山大学 ロバート・キサラ学長、奥田太郎副学長、本学齋藤和也副学長

2025年12月20日(土)に南山大学において、南山大学・豊田工業大学の連携講演会を開催しました

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今回の会場は南山大学のフラッテンホール。次回、2026年度は本学で開催予定です

 本講演会は、包括連携協定を結ぶ両大学がそれぞれの専門知を共有し、地域社会に還元することを目的に、毎年開催しているものです。

 記念すべき20回目を迎えた今回は、両大学の学長が登壇する特別なプログラムを予定しておりましたが、本学の中野義昭学長が一時的な体調不良のため欠席となり、急遽、齋藤和也副学長が代理講演を行い、当日はあいにくの雨天となりましたが、会場には多くの聴講者が足を運んでくださいました。開演に先立ち、南山大学の奥田太郎副学長から、両大学の特長やこれまでの連携の歩みが紹介され、来場者の皆さまに両学へのご理解を深めていただきました。

講演#1「現代宗教の研究」 南山大学学長 ロバート・キサラ

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神父でもあるロバート・キサラ学長は、来場者お一人おひとりに語り掛けるように講話

 最初の講演では、南山大学のロバート・キサラ学長が登壇。キサラ学長は、自身の30年にわたる研究・教育経験を振り返りながら、現代社会における「宗教」の意義について語られました。

 地下鉄サリン事件直後に南山大学宗教文化研究所で活動を始めた経験や9.11テロ事件などを踏まえ、「宗教と暴力」は避けては通れないテーマであると指摘。一方で、長年の宗教間対話や協力活動の経験に基づき、現代社会が直面する諸問題の解決における宗教の「貢献」にも注目すべきであると説きました。「宗教の持つ危険性と可能性」を見つめ直すことは、混迷を極める現代を生きる私たちにとって、他者を理解し共生するための重要な示唆となりました。

講演#2「光ファイバ通信から光衛星通信へ」 豊田工業大学 副学長 齋藤 和也

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研究への想いに加え、学生部長としての想いも語る齋藤和也副学長

 続いて、本学の齋藤和也副学長が登壇し、光通信技術の最前線である「衛星コンステレーション(複数の人工衛星を連携・一体運用するシステム)」の現状や、我が国が直面する課題について解説しました。

 日本は高い技術基盤を持ちながらも、商業的な大規模運用や民間主導の動きにおいて諸外国に遅れを取っている現状を説明。その状況を踏まえ、本学のタグライン「進むなら、足跡のない方へ。」を引用し、「参入と撤退が激しいこの研究領域に飛び込んでいくような、果敢に挑むマインドを日本の若者にも持ってほしい。大学や社会は、その挑戦を後押しする存在であるべき」と想いを語りました。また、将来、エンジニアを目指す日本の若者たちが国際社会で存在感を発揮できるほど、創造的でチャレンジングなマインドを社会全体で大切に育てたい」と抱負も述べました。

学長座談会

     講演後には、南山大学の奥田副学長がファシリテーターを務め、両大学の将来ビジョンを語り合う座談会を行いました。
予測不能な時代を生き抜く「マインド」の育成

 齋藤副学長は、本学の長期ビジョンに基づき、「大学が教育としてできることには限りがあるが、環境やきっかけを提供することはできる。教員と学生が共に学び、共にマインドを育てていきたい」と強調。また、20年後30年後も必要とされるエンジニアになるために、先を読む感覚や変化に強い柔軟性が必要であるとし、在学中にその意識を高く持ち、自らが考え、理想を持つことの重要性について語りました。

  • 本学「長期ビジョン」について詳しくはこちら
「3Ds」が示す南山大学のアイデンティティ

 齋藤副学長の発言に応じて、キサラ学長は、南山大学が掲げるアイデンティティ「3Ds」について言及しました。AIの台頭や少子化といった激変する社会構造の中で、不確定な事柄にも柔軟に対応できる人材をいかに育てるか、また、宗教や哲学を基盤とした人間理解の重要性について説きました。

 Dignity(人間の尊厳の推進)、Diversity(多様性の重視)、Dialogue(対話の場づくりとその実践)

  • 「3Ds」について、詳しくはこちら

 座談会の締めくくりには、両大学の今後の連携について、英語学習プログラムや語学研修など、より具体的かつ実践的な取り組みを推進していくことについて意見交換がなされました。

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大学間連携協定の締結から22年目を迎え、両大学の連携が今後さらに発展していくことが期待されます

 急なプログラム変更にもかかわらず、最後まで熱心にご聴講いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。

 本講演会も20年という節目を迎え、豊田工業大学と南山大学は、これからも「知」の交流を通じて、次代を担う人材の育成と地域社会の発展に寄与してまいります。