豊田工大Release
【距離も近くて心も近い】名古屋市立大学と「医工連携」を目指す ~ 研究交流会「NCU-TTI Research Nexus」を開催(7/30)
2026.08.03

片岡洋望 医学研究科長(後列中央)をはじめとする名市大の皆さま、および、本学参加学生、関係者で記念撮影
名古屋市立大学と豊田工業大学は、医工連携の取り組みを本格的に推進することで、医療分野における新たな価値の創造を目指します。その第一歩として、7月30日(木)に名古屋市立大学にて研究交流会「NCU-TTI Research Nexus vol.1」を開催。本会では、両大学の研究者による最新の研究発表と活発なディスカッションが行われました。
双方向の研究発展を目指す「NCU-TTI Research Nexus」

今回会場となった「名古屋市立大学 救急災害医療センター」は今年6月1日に開棟したばかり
両大学は2019年に連携協定を締結し、これまでも教育面などで連携を深めてきました。お互いの最寄り地下鉄駅から約15分という名古屋市内の近距離に位置し、「距離も近いし、心も近い」関係を築いています。「ライフサイエンス」も「テクノロジー」も「人間の幸福(ウェルビーイング)」と「QOL(生活の質)の向上」という共通の目的を持つため、互いを補完し合える強力な関係性にあると考えて、今回の取り組みでは、医療と工学の双方向からのアプローチによる新たな価値創造と社会貢献を目指します。
「触覚」と「力加減」の数値化・可視化に取り組む研究を紹介

本学の発表者のひとり、奥山武志 教授(生体機械医工学研究室)は、人に触れる医療現場では重要となる「触覚」や「力加減」に関する研究を紹介
本学からは3名の教員が登壇し、研究紹介を行いました。その中で、本学の奥山教授は、人の巧みな動作の根幹である「触覚」と「力加減」を数値化・可視化する計測基盤の確立を目指した研究について発表しました。
本研究室では、指先の感覚を妨げずに力を計測する指輪型センサや、生体の硬さや手触り感を評価する触診・触覚センサなどの開発に取り組んでいます。従来は客観的な評価が困難であった感覚や熟練したスキルを定量化・可視化することで、医療従事者の手技トレーニングや、診断支援への貢献を目指しています。
発表後の質疑応答では、名市大病院の医師から、「ロボット手術では触覚が得られないため、若手医師への手技教育をいかに行うかは重要な課題である」といった、医療現場ならではの意見が出され、奥山教授からも、社会実装に向けてデータ計測のため熟練の医師の協力が必要であることなど、今後の連携に向けた新たな接点や可能性を模索するやり取りが行われました。また、企業を交えた共同研究の可能性への期待など、活発な議論が交わされました。
名古屋市立大学と豊田工業大学は、今後も継続的な研究交流と共同研究を推進し、双方の研究の発展と課題解決に寄与する革新的な医工連携成果の創出に努めてまいります。
