
情報通信
誤り訂正符号、LDPC符号、PCクラスター、ベイズ推定、複素ニューラルネットワーク
情報工学やコンピュータサイエンスの未解決問題にチャレンジする
様々な誤り訂正符号の構成と探索
誤り訂正符号とは,デジタル通信中に起こる誤りを自動で訂正するしくみである.本研究室では準巡回符号と呼ばれる誤り訂正符号について研究している.本研究室における準巡回符号に対するアプローチは大きく分けて2つからなる.1つ目は素因子分解によって誤り訂正能力の高い準巡回符号を高速に探索する技術の開発である. 2つ目は可逆符号と呼ばれる誤り訂正符号の準巡回符号の性質を用いた構成と探索であり,計算機探索によって誤り訂正能力の高い可逆符号を多数発見している.
デジタル通信と誤り訂正符号のモデル.
多値論理回路・関数・多項式と離散フーリエ変換
多値論理関数とは,入出力が有限体である多変数関数であり,スイッチング回路の構成に応用がある.多値論理多項式とは,有限体係数の多変数多項式であり,多値論理関数は多値論理多項式と全体として等しいという事実がある.本研究では,誤り訂正符号の研究成果を多値論理多項式に応用し,畳み込み定理を有限体の半群と呼ばれる部分集合に対して一般化し,次にこの定理を多値論理多項式どうしの積の高速化に応用した.
3変数多値論理関数の出力値による分類.
スマート情報技術研究センター活動報告
- 2022年度シンポジウム概要
- 2022年度シンポジウムでの活動報告「高性能な誤り訂正符号の構成 -未解決問題への挑戦やDNA記録などへの応用-」