豊田工大Release
【学生受賞】修士課程1年 加藤太一さんが「第10回マルチスケール材料力学シンポジウム」において学生ポスター発表賞(銀賞)を受賞
2025.10.09
「第10回マルチスケール材料力学シンポジウム」において学生ポスター発表賞(銀賞)を受賞
- 受賞者
大学院工学研究科 修士課程 先端工学専攻1年 固体力学研究室 加藤太一さん
- 学会名
The 10th Symposium on Multiscale Materials Mechanics: Mechanism and Modeling (SMMM10)
- 発表タイトル
Development of Machine Learning Molecular Dynamics Based on Atomic Energy Learning
- 受賞日
2025年6月7日
賞の概要
Student Poster Presentation Award (Silver Prize)
ポスターセッションにおいて優れた発表を行った学生に授与されるもの
研究概要
材料の性質は、材料を構成する原子同士の相互作用で決まります。原子シミュレーションは、実験では直接観測することが難しい材料内部の原子レベルの現象を計算で模倣する手法です。特に、高速な分子動力学シミュレーションに、高精度な量子力学計算の結果を学習した機械学習モデルを組み込むことで、速さと精度の両立が可能になります。
本研究で構築した機械学習分子動力学法のフレームワークは、各原子のエネルギーを直接学習させる仕組みにより、学習データを原子単位で調整できる柔軟性があり、格子欠陥などを含む複雑な結晶系への適用が期待されます。
Atomic Energy Learning Scheme.
受賞コメント
このたびはこのような賞をいただき大変光栄です。学会という客観的な場で評価していただけたことを、心より嬉しく思います。日頃からご指導いただいている椎原良典先生、学会運営の皆様に深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も研究に精進してまいります。
謝辞:本研究の一部は、JSPS科研費(基盤研究(B)、課題番号 23K28105)の助成を受けたものです。