豊田工大Release
「愛知の発明の日」協賛企画・小学生向けのイベントを開催~豊田佐吉ゆかりの豊田工業大学にあつまれ!~(8/1)
2025.08.26
「愛知の発明の日」の8月1日に、小学生を対象とした夏休みイベントを実施しました
東海地方の産業の発展に大きく貢献した発明家・豊田佐吉が、明治31年8月1日に日本で初めて動力織機の特許を取得したことにちなんで、愛知県は8月1日を「愛知の発明の日」と制定しました。発明や知的財産について考えるきっかけとして、この日は県内ではさまざまなイベントが開催されています。
モノづくりを学ぶ大学で、豊田佐吉の「想い」に触れる
豊田佐吉の残した言葉「創造と研究に心を致し、常に時流に先んずべし」を建学の理念としています
はじめに、本学の紹介や豊田佐吉の発明品である数々の織機について、スライドを使って説明を行いました。
日本の十大発明家である豊田佐吉は、生涯で80件の特許を取得。
木製の人力織機に始まり、研究に研究を重ね、G型織機というモーター(動力)で動く「世界一の織機」を発明しました。
キャンパスのロビーに展示してある「豊田式木製人力織機」の実演も行い、実際に"はた"を織る動作やからくりの様子を参加者の皆さんにご覧いただきました。
もともと、はた織りに興味があったお子さんはもちろん、初めて目にしたお子さんも、木製でシンプルながらも、緻密に設計された機構を駆使して巧みに動く人力織機の様子をじっくりと観察していました。
実習工場でオリジナルキーホルダー作りを体験
工作機械や装置が設置されているEiji工房では、主に学部1年生が、トヨタ自動車および三菱電機出身の技術指導員の指導のもと、発生する現象や結果を自ら観察し測定するなど、さまざまなモノづくりの方法を学修しています。
普段は一般公開していないEiji工房に参加者の皆さんが入室し、「モノづくり」を学術的に学ぶ現場である特別な場所で、オリジナルのキーホルダー作りに挑戦しました。
さまざまな色のガラス釉薬を小さな金属板にのせ、800℃の高温で焼成。
窯から出して冷ました後、磨いてキーホルダーの金具を取り付ければ、オリジナルキーホルダーの完成です。
デザインにそって、筆の端を使ってそっと釉薬をのせる
絵柄のデザインをもとに釉薬を金属板の上の狙った位置に載せるのが難しく、苦戦しながらも自分が思い描く絵柄に近づくよう、集中して作業に取り組んでいました。
また、工房内で注意することや危険な箇所についての説明にもしっかり耳を傾け、安全教育の場でもあるEiji工房でトラブルなく作業することができました。
細部にまでこだわって、複雑な絵柄にチャレンジ
自分でデザインして作り上げた、世界にたった一つのキーホルダー
キーホルダーの焼成を待つ間に、工作機械が実際に動く様子を見学しました。
レーザー加工機や放電加工機などを見た小学生からは、「うわー!」「すごい!」と歓声が聞かれました。
指導員の説明を聞きながら、放電加工機が金属を切断する様子を見学
レーザー刻印機がコルクのコースターに印字する様子を間近で見学
このあと、希望者を対象に、「豊田式木製人力織機」を実際に動かす体験会を実施しました。
特別な技術がなくても"誰でも織れる"というところが発明のすごいところ
今回のイベントに参加したお子さんからは、「機械が好きだから、いろいろ見られて楽しかった」、「(キーホルダー作りで)デザイン通りに色を塗るのが難しくて何度もやり直したけど、気に入ったのでカバンにつけた」といった感想をいただきました。
また、「次回は放電のカッターで自分の好きな形を作りたい」、「中学生向けのイベントも実施してほしい」など、今後のイベントについての期待のお声もいただきました。
今回のイベントの様子が、テレビ愛知の番組で放送されました!
本学で行われた「愛知の発明の日」のイベントの様子が、8月22日放送のテレビ愛知「キン・ドニーチ」にて取り上げられました。
オリジナルキーホルダー作りや織機体験、お子さんのインタビューなど、60秒ほどの映像にて紹介されました。
番組を見逃した方は、「ロキポ」にて見逃し配信を閲覧できます。(15分48秒あたり、8/29まで閲覧可能です)
ぜひご覧ください。