大学生の就業力育成のための
新プログラムについて
大学教育では、よき人生を送るための豊かな人間性や知性を育むとともに、社会的な自立のために、職業人としての基礎力、「就業力」を身に付けさせる必要があります。
本学では、語学や一般教養教育を通じ、人間観や世界観の構築と対話能力の育成を図るとともに、工学系の幅広い基礎力と深い専門能力を、体系的な座学および実験・実習を通じて育成してきました。この結果、本学卒業生は高い評価を受け、建学以来、就職率100%を堅持しています。しかし、近年、解くべき技術課題の高度化や国際競争の激化が進むなど、技術者と産業を取巻く状況は一変しており、本学も教育の質を一段と高め、学生の就業力を強めることが急務となっています。
そこで、本学では、文部科学省の「大学生の就業力育成支援事業」の助成を受け、「企業と創る自立型人材育成」プログラムを2010年に始めました。特に、新入生の学習意欲を高めるために、基礎的学習と現代技術の繋がりを把握させる講義を企業や卒業生の協力を得て開くとともに、学生の創造性を養うため、特定課題の取組み企画から実行・点検までを実践的に学ぶ「創造性開発セミナー」を実施します。また、個々の学生に十分な就業力を磨かせるために、指導教員やキャリアコーディネーターの力量と役割を高めるとともに、学生が自己成長を図るための自立支援システムを整備・運用します。
この取組みにより学生の意欲と能力を高め、時代を拓く人材の育成を図ります。